補助金でiPhoneはNG?対象経費になる・ならないの境界線とは?

②補助金・助成金支援

「業務で使うんだから、iPhoneも補助金の対象になるんじゃない?」
そんなふうに思ったことはありませんか?

日々の経費処理では「仕事で使っていればOK」とされることも多く、
“補助金でも使えるのでは?”と考えるのは自然なことです。

iPhoneが補助金の対象になるかを検討する経営者のイラスト(中小企業向け)

しかし実際には、🖍補助金では「iPhone=対象外」になるケースが多い🖍のが現実です。

その理由は――
補助金における“対象経費”の考え方が、ふだんの経費処理とまったく異なるからです。

この記事では、

  • なぜiPhoneが補助金で対象外になりがちなのか

  • 対象にするために必要な視点とは?

  • 「経費でOK、でも補助金ではNG」となる理由の違い

をわかりやすく解説していきます。

💡【この記事でわかること】
  • 補助金における「対象経費」とは?

  • iPhoneが補助対象になりにくい理由と例外パターン

  • 経費と補助金で判断が異なる理由

  • 審査で通すために必要な3つの視点


1:iPhoneはなぜ補助金でNGになりやすいのか?

補助金には「対象経費のルール」があります。
これは「何に使ったお金が補助の対象になるか」を定めたもので、事前に公募要領(ルールブック)などで確認できます。

ここでよく出てくる言葉が「汎用品(はんようひん)」です。
汎用品とは、誰でも使えて、用途が明確に限定されないもの

例えば:

  • iPhoneなどのスマートフォンや家電、車両など、業務にも使えるがプライベート利用との線引きが難しいもの

これらは、業務での利用が明確に説明できない限り、🖍補助金では対象外になりやすい🖍のです。

とはいえ、日々の経費処理では、iPhoneを経費として認められるケースもあります(後述)。
この違いこそが、この記事のキモです。

2:業務専用性がカギ|補助対象になる例・ならない例

iPhoneの経費処理と補助金審査で判断が異なるイメージ図

同じiPhoneでも、「何のために」「どう使うのか」によって、補助対象になるかどうかは変わってきます。

✅ 補助対象になる可能性がある例:

  • 飲食店のモバイルオーダー端末として、業務専用のiPhoneを導入する計画(業務アプリと連動し、代替手段がない)

  • 外回り営業用の端末として、位置情報・入力アプリなど業務専用の機能を使う予定のため

❌ 対象外になりやすい例:

  • 最新のiPhoneで業務の効率が上がると思ったから

  • いま使っているスマホが古くなったので買い替えたいため

つまり、“iPhoneありき”ではなく、事業の流れの中で“iPhoneが必要”である理由が求められるということです。

👉 Android端末やタブレットでも代用できるのでは?という視点にも備えて、🖍「なぜ他の機器ではダメか」も伝える必要があります。🖍

3:「経費でOK」「補助金でNG」の理由はコレだ!

「確定申告では、iPhoneを“経費”として認めてもらえたのに、補助金ではダメなの?」
そんな声もよく聞きます。

これは、判断する制度・視点が違うからです。

  • 補助金では「業務専用性」が強く求められます。

  • 確定申告では、仕事とプライベートの使用割合に応じて経費を按分(家事按分)することが認められていますが、補助金ではこのような“あいまいな使い分け”がNGになることが多いのです。

観点 確定申告
(経費)
補助金
(対象経費)
判断者 税務署 審査員・事務局
判断基準 実態に基づく説明 書類と計画の整合性
書類の深さ レシート・帳簿中心 根拠資料・見積・活用説明

4:審査に通るには?|“iPhone活用”で求められる3つの視点

業務専用のiPhone利用と補助金対象経費の判断を検討するイラスト

では、どんな視点で「iPhoneが必要」と説明すれば良いのでしょうか?
ポイントは、以下の3つです:

  1. 必要性
    → このiPhoneがないと業務が成り立たない、という具体的な理由
    (例:特定アプリが必要、位置情報連携など)

  2. 独自性
    → なぜ他の機器(PC・タブレット・Android)では代用できないのか?

  3. 計画性
    → 導入後の活用方法、業務フローとの整合性、成果としてどう測るか?

この3つがそろえば、“iPhone=補助対象外”の常識を覆せるかもしれません。

5:まとめ|「iPhoneは絶対NG」ではないけれど…

補助金活用の相談を受ける中小企業支援のサイコロッソコンサルイラスト

「補助金でiPhoneはNG」と言われることが多いのは、業務専用性の説明不足や、申請時の書類不備・計画のあいまいさが原因です。

✅ おさらい:

  • 経費OKでも、補助金NGになるのは“制度・審査の違い”が原因

  • iPhoneは“汎用品”のため、業務専用性・必要性の説明が求められる

  • 書類の整合性、計画の一貫性がなければ、即NGになることも

つまり、「補助金でiPhoneはNG」と一括りにするのは早計。
重要なのは、🖍「なぜ必要なのか?」「どう使うのか?」を言語化して伝えること🖍です。

「iPhoneは業務に欠かせない」「これがあるから現場が回る」
――そう言える根拠をしっかり言語化できれば、iPhoneも立派な“戦略的経費”になります――

補助金は、「お金をもらう制度」ではなく、「事業の挑戦を後押しする制度」。
だからこそ、補助金に振り回されるのではなく、“活かす視点”が必要です。


📚 参考リンク

日本公庫事業者SupportPlus|補助金、助成金(経営Q&A)
厚生労働省|業務改善助成金


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